副腎疾患はフェレットが最もかかりやすい病気です。
また、他の病気も併発することがあります。
副腎は小さな臓器で腎臓の近くに左右1対あります。
重要なホルモンを分泌する臓器です。
疾患してしまうとテストステロンやエストロゲンなどの性ホルモン
が過剰に分泌されさまざまな症状が現れます。
メスは陰部の腫大、脱毛、オスは前立腺の肥大により排尿が少なくな
る等様々な症状が出てきます。
多くは慢性に経過しますが、中には癌化して急激に悪化することもあ
ります。
症状が見られたら検査を受け動物病院で手術をうけて下さい。
ジステンパーは感染症でフェレットの病気の中でもっとも怖い物です。
感染してしまったら延命措置を取る以外に現在のところ方法がなく
確実に死亡してしまいます。
しかし定期的にワクチン接種をする事で、ほとんど感染する恐れはご
ざいませんので安心して下さい。
ただ1点注意をして頂きたいが、生後間もない状態でワクチンを接種
しても抗体が出来ずに感染してしまう恐れがあります。
フェレットを輸入する際にはジステンパーワクチン接種が義務づけ
られておりワクチン接種はされていますが、抗体が出来ていない事が
多いので家族になって体重がおよそ350gを超えてから一度獣医師に
相談するようにして下さい。
オスの場合は去勢しなくても問題はありませんが、発情したメスは交
尾をしないと排卵が出来ないのでエストロゲンの過剰分泌の状態が
続きます。
その結果命に関わることもあります。
フェレットを飼いなれていない方は去勢・避妊手術を受けることを
すすめます。
フェレットが頻繁に体をかいている場合は、ダニが寄生している可能
性があります。
専用のノミ取りシャンプーが手軽で便利です。
定期的(1ヶ月に1回程度)にノミ取りシャンプーをしてあげる事で症
状は緩和されます。
ただし、赤黒い耳垢が多い場合は、耳ダニが寄生していることがあ
ります。
この場合ですとシャンプーだけではなく動物病院で治療をする必要
があります。
ただ、比較的簡単に駆除が出来ますのでご安心ください。
インスリノーマとは、膵臓のベータ細胞の腫瘍で、高齢のフェレット が疾患する事が多い病気です。 この腫瘍化した細胞がたくさんのインスリンを分泌することにより 急激な低血糖が引き起こされてしまい、全体的に弱ったり、体重減少 したり、嘔吐、下痢を繰り返したりといった症状があらわれます。
腫瘍を切除することでインスリンの分泌量を 減少させます。
プレドニゾロンというお薬の投与から始めます。
症状の状況にあわせて、投与量を決定します。
インスリノーマは、高齢(3歳以上)のフェレットによくみられ完治は難しい病気です。 しかし、病気と上手につきあっていけば、寿命をまっとうするケースも多々ございますので動物病院と飼い主さんで協力して看病をしてあげて下さい。