ハリネズミの寄生虫として多く見られるのは、外部寄生虫としてのダ
ニの寄生です。
食欲の減少や、かゆみ・脱毛・針が抜ける等の症状が現れます。
治療方法としては、駆虫剤の滴下が考えられますが、ダニの卵には効
果が無く、孵化するタ イミングで数回繰り返す必要があります。
ハリネズミの体だけではなく、飼育しているスペースにも生息します
ので、道具をすべて熱 湯消毒し、衛生的な環境作りが重要です。
ハリネズミがかかりやすい病気の一つとして、腫瘍があげられます。
ハリネズミの場合、腫瘍の8割は悪性腫瘍(ガン)であるとも言われて
おり、注意が必要です。
腫瘍の主な原因としては、遺伝や環境等が考えられます。
主な症状としては、しこりや腫れ・体重の減少・食欲の不振・下痢・呼吸困難などがあげられますが、腫瘍(ガン)の場所によっては出血を伴うケースも見られます。
治療方法としては、腫瘍摘出や抗がん剤治療などが一般的です。
ハリネズミの便秘の原因は、水分不足・運動不足などがあげられます。
便がお腹に溜まっているため、個体によっては食欲減少などの症状を伴うケースもございます。
適度な運動や、マッサージなども効果的だと考えられており、日常的に十分な水分を与え、適度な運動をさせることが予防にも繋がります。
原因は未だ明らかになっておりませんが神経の異常により後ろ足から麻痺が始まる病気です。
治療によって症状が改善することもありますので診療に来て頂くことをおすすめいたします。
近年人気のハリネズミですがまだまだ情報も乏しく、病気や最善の
飼育方を含めて私どもも日々追求しております。
特にメスのハリネズミで多いのが子宮ガンです。基本的には手術すれば予後が良好な場合も多いですが、
来院が遅れて治療が後手に回ると救うことが出来ないこともございます。
早期発見のために血尿の症状には注意することと、2~3歳のメスのハリネズミさんは一度健診に来て頂くとよいでしょう。